MCI外来(認知症を遅らせる新しい治療)
認知症を遅らせる新しい治療が可能になりました。
軽度認知障害とは?
軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairtment)は、MCIは、認知機能に問題が生じているが、日常生活には大きな支障がない状態を指します。具体的には、記憶力や認知機能の低下が見られますが、認知症ほどの影響はありません。MCIは、認知症と健常な状態の中間に位置する「グレーゾーン」とも言われています。65歳以上の約8人に1人は認知症、約7人に1人がMCIと言われています。
「脳の機能が健常な状態」と「認知症」の中間の段階をMCI(軽度認知障害)といいます。

MCI: Mild Cognitive Impairment
1)内閣官房ホームページ:令和5年度老人保健事業推进費等補助金(老人保健健康增進等事業分)認知症及び軽度認知障害の有病率調査並びに将来推計に関する研究
加齢よる物忘れとMCI、認知症の違い
| 加齢による物忘れ | MCI (軽度認知障害) |
認知症 | |
|---|---|---|---|
| 原因 | 脳の生理的な老化 | 脳の神経細胞の変性や脱落、脳血管の障害 | 脳の神経細胞の変性や脱落、脳血管の障害 |
| 物忘れ | 体験したことの一部分を忘れる (ヒントがあれば思い出す) |
体験したことの一部分を忘れる (ヒントがあれば思い出すことが多い) |
中等度以降の認知症では、体験したことをまるごと忘れる |
| 症状の進行 | あまり進行しない | 認知症に進行する場合もあれば、健常に戻る場合もある | だんだん進行する |
| 判断力 | 低下しない | 少し低下する | 低下する |
| 自覚 | 忘れっぽいことを自覚している | 物忘れの自覚はあることが多い | 中等度以降の認知症では、忘れたことの自覚が薄れる |
| 日常生活 | 支障はない | 支障はあるが、何らかの工夫や支援があれば自立できる | 支障あり、自立できない |
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□チェック項目 下記の事に思い至ることはありませんか?

| 日常生活での症候・エピソード | 診察場面での症候・エピソード |
|---|---|
| □ 約束事を忘れる | □ 予約日・時間を間違える |
| □ 処方箋をもらい忘れる | |
| □ 以前言われたことを忘れる | □ 前回の診察で話したことを覚えていない |
| □ 受け答えに自信がない | |
| □ 出かける準備に時間がかかる | □ 予約時間に遅れる |
| □ 遅刻を心配して極端に早く来院する | |
| □ 買い物に買い忘れをする | □ クリニックでの手続きがおぼつかない |
| □ 小銭の管理が苦手になった □ ATMの操作がスムーズにできない |
□ 診察後の会計時にとどまる |
認知症の原因になりうる病気
認知症の現れ方は、原因になっている病気(認知症疾患)によって異なります。認知症の原因となる病気として、もっとも多いのがアルツハイマー病です。

アルツハイマー型認知症では、病気の初期から、「少し前の出来事をも思い出せない」、「カレンダーを見ても今日の日付が分からない」といった認知機能障害がみられる。
認知症の原因となる病気があって、認知機能障害が生じ、認知機能障害が原因で生活上の困りごとが生じ、人助けが必要になった状態を『認知症』と言います。
また、認知機能障害があるが、生活上の困りごとが生じていない状態を『軽度認知障害:MCI』と言います。

MCIは早期発見が大切
MCIのうちに早期に発見し、早期に対策することで改善が見られたり、発症を遅らせる可能性もあります。
〇治療を考え方 -薬物療法以外に積極的に取り組むべきこと-
体の健康
体の健康を維持することがとても重要。睡眠等の生活習慣に気を付け、バランスのとれた食事や適度な運動を心がけましょう。
高血圧等の生活習慣がある人は、しっかり治療を受けて下さい。
心の健康
心の検討にも気を配りましょう。明るい気持ちでいることは脳の働きを高めてくれます。しかし、気持ちが沈んでいるとき、意欲がわかないときには、無理して頑張ろうとせず、休養をとることも大事です。
また不安や心配があるときには、一人で抱え込まないで、医師や看護師、様々な相談窓口に相談してみましょう。
交流・コミュニケーション
社会参加や周囲の人とコミュニケーションを取ることも大切です。
可能な場合は仕事や習い事を続ける、ボランティア活動をしたり、友達や近所の方など身近な人と会って話をしたりするなどの交流や周囲とのコミュニケーションを無理のない範囲で行うようにしましょう。
生活上での工夫
MCIや軽度の認知症であっても、記憶低下による探し物や失敗は、、しばしば起こるかもしれません。そういったことに対しておおらかに考えるようにすると同時に、メモや手帳を使う、ひとつの手順毎に確認する、などの物忘れに備える工夫をしてみましょう。
どんな方が対象となるのか?
対象となるのは、「アルツハイマー型認知症による軽度認知障害:MCI」と「軽度アルツハイマー型認知症」と診断された方で、以下の条件を満たした方です。
①定期的な点滴治療通院が可能で、治療を希望されていること
レケンビの治療を受ける可能性がある方へ(PDF)
②MRI検査を受けられること(過去にMRI検査が困難と言われた事が無い方)
その他条件有
治療スケジュール
レケンビは、約1時間かけて点滴する薬です。2週間毎に通院して頂き、投与します。

レケンビを初めて投与する前にはMRI検査が必要です。
また治療開始後においては、5回目の投与前(投与開始後2ヶ月までを目安)、7回目の投与前(投与開始後3ヶ月までを目安)、14回目の投与前(投与開始後6カ月までを目安)にはMRI検査を実施します。その以外においても必要に応じてMRI検査を医師の指示に従い、必ず受けるようにして下さい。
なお、薬の投与中は6カ月毎、また投与開始後18ヶ月を目安に、医師が症状に基づき薬の効果や病気の進み具合などを確認し、レケンビでの治療を継続または中止を判断します。またそれ以外にも、副作用の発現状況を評価し、医師が治療の中止を判断する場合もあります。

治療前にどんな検査をするのか?
治療の対象となるかどうかを判断するために、様々な検査が必要です。
①心理検査
②認知症の重症度の判定
③脳MRI検査
etc
上記内容に該当しなかった方、認知症の悪化に不安のある方
→テオトル(認知症ポータルサイト)https://theotol.soudan-e65.com/
気になる方は、当院にご相談下さい。
上記に該当しない方でも、対応いたします。