お知らせ

国分脳外科通信

鴨池リレーマラソンに参加しました!

2016年11月20日、かごしま鴨池リレーマラソン大会に参加。

惜しくも2位でしたが、頑張りました(^_^)v

年末年始の休診日

12月は29日(木)12:30まで、正月は、4日から診療します。

休診は 12月29日午後~1月3日迄

ただし、1月2日(木)は当番医ですから、通常通り診療いたします。

インフルエンザ予防接種はお早めに!

65歳以上の方(市町村から補助があります)、今年度のインフルエンザワクチン接種は、12月28日までです。

まだ接種がお済でない方は、お急ぎください。

特殊外来(循環器)の変更のお知らせ

9月より循環器外来の診療日が毎週土曜日に変更になりました。

9月10日よりスタートします。

国分夏祭りに参加しました(^^♪

霧島市国分の夏祭りが、7月16日(土)行われました。

当院も10年ぶりに総踊りに院長はじめ職員36名で参加しました。

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途中雨も降りましたが、皆元気に最後まで踊りました。(午後9時)

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第23回萩往還250km完走記

1)スタート-上郷エイドまで

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ある年の5月2日、山口市内の瑠璃光寺前です。気合いの入った引き締まった感じの写真です。これから250kmウルトラマラソンに挑戦しようとする勇姿です。
思えばこれまでの道のりが長かった。この250 kmウルトラマラニックのへ参加の唯一の条件はこの大会の140kmマラニック参加歴である。これは完走できなくても良い。昨年140kmを見事完走したが、この大会の直後は250kmへの挑戦は視野になかったというより、出ないと決めていた。これが3カ月過ぎるころから、またあのきつい萩往還がなつかしくなった。昨年の140kmの後半は250kmと同じコースであり、並走する250kmランナーを尊敬と驚嘆の気持ちで眺めていたのを思い出し、自分もいつかはと思っていた。今度は250kmに挑戦しようと昨年12月にentryをした。かなり早めのゼッケン番号になるはずが、92番だったのには驚いた。やはり人気のある大会である。
本年1月から萩往還用のための練習を開始した。とにかく距離を踏むことが大事と月300kmのJogを決めたが、達成できたのは2月のみだった。さらにこの大会期間中の自院の当直の手配も必要だ。なんとか手配できて後顧の心配なくなり、5/2昼、鹿児島中央駅から新幹線に乗り込んだ。

 

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午後5時を過ぎたので整列すると、もうこんなに並んでいる。6時スタート時には399人だったらしい。この大会は記録を争うマラソン大会ではないので、一斉スタートはせずに、40-50人ぐらいが2分おきにwave startする。6時7分、5番目のwaveで出発した。

 

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まずはゆっくりゆっくり走る。間もなく先ほど新幹線で到着いた山口駅前だが、明日からの3連休で人通りが多い。初日の夕日が沈むが、黄砂のため遠くはかすんでおぼろ月にも見える。
ザクザクカサカサとあちこちでバッグのゆれる音がする。250kmも走るのであまり音を出したらいけないだろう。音もエネルギーであり、これはランナーが負担するのだから。でもここらあたりにくるとwaveで分けた効果がなく、ずっと切れ目なくランナーが続いている。川沿いの公園を走っているが、やや暗くなってきた。町中の公園と自転車専用路で電灯が点いており、走るのには問題ない。午後7時35分、13.2kmの上郷駅前エイドに着いた。水とバナナを補給した。ここで夜間走行用の懐中電灯を準備した。昨年の140kmで使用した誠に明るいライトだ。半分くらいのランナーはhead light使用している。自分も夜間のJogに使っていたが、いつか携帯のリチウム電池が爆発してやけどをした事故があった。万が一爆発したら頭がやられるので、この時以来やめた。たしかに頭の方が両手が空いて便利なのだが。

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これから山道となるので最後のコンビニでパンを調達した。コンビニ内で女子高がほんとに250km走るのかと驚いている。
二本木峠まではこれからやや上りである。とすると、早くも病院から電話あったが、心配なことではなかった。少し暖まり、汗をかくがこれが冷えるといけない。ぬれ戻りというらしいが、腹が冷えると完走は難しい。これには便利な下着があり、汗や雨をすぐ吸収して乾燥し、風通し良く蒸れないのでマラソンでは重宝している。自転車専用道路となり歩道より段差や凹凸が少ないため、走りやすい。国道と平行しており、対向車のライトがまぶしく、一瞬前が見えなくなる。帽子のつばを下にする。2番目エイドは21.8kmで8時50分。ここもバナナを食べた。ウルトラマラソンの捕給は水も食料も少しずつ何回もする。このバナナは1/3でカロリーも80/3 Kcalで、走るのには1kmのエネルギーにもならないのだが。そのままずっと自転車道を走るが、山口市はこれをだいぶ整備している。健康スポーツに熱心な市だ。

 

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夜の9時38分に3番目エイドの下郷駐輪場だ。27.8km。トップの通過はおそらく9時前であろう。スタッフもまだ始まったばかりで、やや緊張している。エイド近くの住民がボランテイアで参加しているらしい。23回目の大会でかなり住民に認知されて浸透している感じだ。
自転車道をランナーが一列になって進んでいる。背中の青白い点滅ライトが蛍の明かりのように川と平行にならんでいる。まだまだ、疲れはない。空腹も感じないが、先ほど買ったパンを半分食べる。
ゆっくりゆっくり走るが、次のすぐエイドだ。歩道橋の下になっている。午後10時11分。水補給するが、残りを右のふくらはぎにかけて冷やす。2年前に肉離れをして、ややこわばり感がいつもある。心配だ。250km走れなくなるとしたら、ここの故障であろう。

 

 

西寺エイド-俵山温泉エイド

 

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ここのエイドを過ぎたら、県道となりやや狭い道をずーと進む。時折トラックが通り、トボトボ歩きのランナー群を見て徐行はしてくれるが、少し恐怖感あり。門村T字路だ。ここを左折するが、例年直進してひどいコースミスとなる人がいるらしい。今回はちゃんと係員3人が立っていてくれた。その後はだらだら登りが続くが40km過ぎており、そろそろ登りは歩くことにした。早歩きである。ガソリンスタンドの自販機で飲み水を買って、こまめに補給する。パンも半分食べた。水は15-20分毎に少量ずつ飲んだほうがいいらしい。しばらくして数人の団体が歩道いっぱいに走っている。すぐに気付いて道を空けてくれた。案の定、ビギナーを含んでおり、慎重に進んでいる。

 

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少し向こうが明るい。西寺エイドだ。44km地点で午後11時51分。もうすぐ日付が変わる。ここではまた両足ふくらはぎを水で冷やした。
ゆっくり休んでスタートする。時間を気にせず自分のペースでエイドは過ごすことにした。
さてここから本格的な登りの山道となる。持ってきたストックを取りだす。3段収納式の便利ものだ。舗装道路はカシャカシャ音がするのが難点だ。きつい登りとなり、前後のランナーがいなくなった。深夜で車も通らない。両方森となりけもののくぐもった声がする。あまり恐怖はないが、快適ではない。
峠に出たが真っ暗で人家もない。右手の懐中電灯を照らしてどんどん進むと、平坦路となりなぜか急にランナーがたくさんいる。走っているので、距離が縮まるのかな。石柱渓を過ぎて大きな道路に出て左折した。前がいるので間違わない。道路にも石灰で方向が明示してある。突然、後方から声をかけられた。昨年140kmで一緒した鹿児島のS君とそのつれだった。他にも何人かを吸収して大きな団体で走っていた。薩軍と呼んだ。しばらく並走した。ペースが速かった。会えて良かった。また、どこかで会いましょうと言って別れた。大きな道路で車も通る。やや登りとなり、大事な右折ポイントが近い。これまでここを間違って直進して10km以上もコースアウトした人がいるらしい。あくまでも自己責任なので、しかも深夜なので気づいても引き返すか、リタイアするしかない。今年はここに一人のスタッフが立って誘導してくれた。間違う人はいないだろう。そして登りになりきつくなった。歩こうかなと思ったところに、先ほどの薩軍がいた。ゆっくり追い越したが、彼らは急に減速している。エイドが近いせいかな。食事のできるエイドはその手前5分は歩いた方が消化機能には良いらしいと聞いている。

 

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食事のできる豊田湖エイド、58.7kmで午前2時4分。通過のcheckをしてうどんを食べた。おにぎりが2個あるが、1個だけ食べた。それにしてもこんな深夜におばちゃん達が数人おり、炊き出ししてくれた。ありがとうございます。薩軍も隣に座りうどんを啜っている。S君のつれは経験者らしくて落ちついた雰囲気である。ゆっくり食べて語った。そろそろ先に出発する事にした。でも食事後も数分は歩くことにした。胃がやられたらもう走れないからだ。豊田湖は予定より遅かったのだがあせりは感じない。まだまだ先が長い。ペースを気にせず、気分のまま自分の調子のまま両足を前に進めるだけだ。また、電灯片手に走りだす。これからまた登りが多くなる。不思議と眠いくはない。俵山温泉への道へ左折した。ここもスタッフが誘導してくれた。夜中にありがとう。しばらく進むと俵山温泉へ降りる地点があり、ここでスタッフがゼッケンのcheckをしている。ちなみに現在240人が通過したらしい。参加者の中ではやや後ろの方だ。これで良いだろう。温泉のエイドがあった。深夜3時11分だ。3人のスタッフでもてなしてくれた。ぜんぜん眠くはないが、彼らもすっきりしている。交代したばかりらしい。これから13kmはエイドがないという。山中で自販機もないので、隣の自販機で水を調達した。リュックにしっかりしまう。

 

 

新大坊エイドから俵島へ

森の中の登りが続く。前後はパラパラ隣に走る同士がいる。あらら、懐中電灯のライトが危うくなった。座って予備の電池を灯して電池交換する。朝の3時半時頃だから8時間は持ったようだ。新しい光でずいぶん明るくなった。急勾配が終わったら峠に出た。森の中で景色はわからない。次のエイドまではここから10kmの下りになるはずだ。ゼッケン161がすぐ前を走っている。ペースがほぼ一致しており、ついて行くわけでもないが、ずーと一緒だ。山中で心強い。先になったり、後にもなったりで数km同伴だった。いつのまにか一人になった。そういえば道路が広くなり、両方に広い歩道もあり、前後が遠くまでよく見えるが、前にはだれもいない。うしろを見てもライトは何一つみえない。4時頃だろうか、少し心配になった。この道だろうか?と、そこに信号があり、角にスタッフが立ってゼッケン確認している。この道らしいので安心したが、この係員は一人で昨夜10時からここに立っているらしい、ご苦労様です。これまで170人が過ぎたらしい。俵山峠越えで70人も抜いたのだろうか。

 

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とことこ走って、次のエイドがやっと見えてきた。新大坊だ。80.1km地点で、朝の4時55分だ。大きなエイドでスタッフがたくさんいた。マッサージのサービスもあったが、並んでいたので止めた。夜が明け始めてきた。ゆっくりトイレ、食事、給水した。パンと牛乳飲んで、両足のふくらはぎをまた水で濡らした。ふと気づいたらすっかり夜が明けていた。電灯をリュックにしまった。両手があいて走りやすくなった。さあ出発だ。国道を500mぐらい走るが車が急に多くなった。すぐ俵島方向へ右折した。ランナーもまばらになってきた。新緑の景色が美しい。海の香りがする。ゆっくり走るが少しでも上りなら早歩きとなる。エイドの海湧食堂へ到着した。87.2km地点で朝6時4分だ。ちょうど半日12時間走ったことになる。少し離れた油谷中学にはスタートで預けた荷物が届いている。ここはコース外なのだが往復400mある。シャツやパンツを替えて。日焼け止めを塗りたくる。ゼッケンを付け替えるのに時間がかかる。また荷物は預けて食堂へ行く。おじやに中華風をのせておいしい食事だった。食べられるのがうれしい。いつもならもう食べ物は受け付けなくなっているはずだ。きょうも一日はしるぞーと気合いを入れる。
さて出発する。朝6時半だ。俵島一周だ。大浦海岸まで来ると折り返しのランナーとすれ違う。我々より1時間早い人たちだ。皆早そうで元気である。中には女性ともすれ違う。この大会はたくさんの女性も参加しており、しかもかなり早い人が多い。俵島一周道路に入ると本格的な短いが山登り道路が連続する。折り返しランナーとはここから会わなくなる。そろそろかと思ってもまだだ。やっとついてcheckする。98.5km地点で朝7時50分。スタッフは軽トラのおばちゃん一人だった。おいしい水をいただく。「おいしい水ですねー」「うちの水道水だよ」との返事。軽トラがやっと通るような狭い道を進む。と、三叉路だ。とちらか判らない。しばらく立ち止まり後続のランナーに聞いて右折する。今回3回目挑戦のランナーであった。小生よりやや年配の方でしばらく一緒した。昨年は途中棄権したという。思えば昨年は3日も4日も大変な暑さだった。今年は今のところ曇りで暑くない。

 

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俵島を一周してまた後続とすれ違う。挨拶してやや元気が出る。途中でまた左折すると山道でだらだら坂は歩く。平坦、下りは走りとする。8時を回り暑くなってきた。今日は少なくともリタイアはしないぞ。今日いっぱいはなんとか楽しみたい。川尻岬への左折から、すごい下りだ。膝にきているのでゆっくり降りる。間もなく食事のできるエイドだった。107.8km地点で朝9時11分着。ここの食事はカレーだ。多くののエイドで食事は選択できない。出されたものを食べるしかない。疲れた胃にはカレーはあまり勧めれないが、提供する側は簡単だからだろう。でもおいしいカレーだった。5歳くらいの女の子が手伝いしている。さーて残り150kmだぞ。今のところ疲れはなく、故障もない。何とかなるかもしれない。あまりがんばらない事だ。とことこ走るだけだ。ここの岬は海抜2m程度か、今度は畑峠の200mまで登りだ。いざ出発。

 

立石観音から千畳敷へ

 

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ゆっくりゆっくり走る。坂道は歩くがこのあたりでも走って追い越してゆくランナーもいる。お先にとの挨拶をしてくれる。この大会の参加者はほとんどが顔を合わすと知らない人でも挨拶する。ランナーにはあまり悪い人はいないらしい。やっと峠で左折した。下り坂になり、右前方に棚田らしきところあり。何度も写真を撮る人もあるが、そういえば棚田にまだ水がはってないが、きっと田植え時期は美しいだろう。棚田100選の一つらしい。

 

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後ろから、あるランナーが追いついた。聞くとこの上の畑峠の左折を直進して3kmぐらいコースミスしたらしい。でも元気そうだった。その先の角では近くの農家の人がいちごを提供してくれた。おいしかった。川尻漁港に着いた。海抜2-3mか。降りてくるのはいいのだが、また登りが必ずある。また200mまでだ。大会コース設定は大変だったろうが、この道しかなかったのだろうか。思えば国道はかなり少ない。警察の許可が取りにくいのだろう。でも警察はこの大会は右側を走行するように指導があったらしい。通常ランナーは自転車と一緒で左通行なのだが、この大会は歩く人が多いからなのだろうか。

 

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またまたきつい登りだ。皆歩いている。でも海が左手に見えて目標が判る。あの海岸に立った岩山が立石観音だろう。あそこまでまた下りとなった。足に、膝にこないように下り坂もこのころから慎重になった。のどが渇いたなー。しまった、リュックに水がない。あそこの観音まではなさそうだ。がまんだがまんだ。でも進んでいる。ゆっくりだが走れている。平坦と下りはとことこ走ることだ。

 

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やっと立石観音のcheckについた。117km地点で午前10時44分だ。なんと、ここのcheckは倉庫裏で道ばたに面している。子供が悪さしてこのcheckライターを捨てたら困るなーとも考えるが、3日の午前中なのにあまり子供も見ない。自販機を見つけた。ゆっくり飲んで、残りをリュックにしまう。さてこれからは前半の最大の難所である千畳敷までの登りである。まだ長いマラソンだ。ゆっくり行こう。ここからは海抜300mmまでの山登りだ。

 

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だらだら登りと思ったら、武者返しみたいなとんでもない急坂があった。だれも走らない。歩くのだが、これも大変で前屈みでやっと進んでいる。後ろを振り返ると転びそうな気がする。海が遠くに見える。先ほどの立石観音だが、かなり登ったのにまだまだ登りだ。お、下りになったと思ったら左折してまた登り。隣のランナーが最後の最大の急坂ですよと教えてくれた。なるほど、まっすぐな道路でたくさんのランナーが見える。道にかぶさっているように進んでいる。皆がまんしている。またのどが渇いたが水がない。登らないとどうしようもないのだ。千畳敷というらしいが広い高原についた。ここは125km地点で昼の12時5分だ。Checkは一番遠くのレストランの角にあった。
のどの乾きがひどいので、自販機を探す。あったあった。トイレの前だ。排尿したら、黄色の濃い尿だった。ゆっくり給水して、両足ふくらはぎを水でぬらしてクーリングした。

 

 


 

黄波戸から仙崎、青海島

 

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15分ぐらい休んで再出発だ。先ほどの猛烈な登りの逆が待ち受けていた。思うに走れない。転けそうな気がする。ゆっくり降りて、ふと右にツツジの見事な山が見えた。公園だ。少し眺めてまた、走り出す。下り坂が終わり、平坦路となり走りやすくなったが、疲れてうまく走りが続かない。また自販機あり、糖分補給のためCCレモンを買って休憩した。道ばたに座っていると何人かに抜かれたが、あまり気にならない。近くのおばさんも後ろの家の人か、帰ってきた。こんにちはと挨拶したが、おばさんの言った言葉は判らなかった。糖分のせいでやや元気が出てきた。また、とことこ走っている。すぐにエイドに着いた。黄波戸(きわど)のエイドは中学生が食事を提供してくれる。元気な声が飛んでいる。パンと水をもらった。130km地点は午後1時16分だった。やや疲れはあるが、まだまだ戦える。闘志は十分だ。それに天候も良い。暑くないし、日差しもなくて曇り空で、雨も降らない。

 

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昨年とはえらい差だ。これだときっとゴールできるぞー。次のエイドまでは約13kmだ。ゆっくり行くか。でもそれ程足や膝などの負担があまりない。気力もまだまだ十分だ。国道となり車が多い。3連休の初日だ。どこも多いだろう。フラフラするランナーも多くなり、やや危険だ。歩道があれば良いのだが、ないところはできるだけ左端を進む。ぐるっと回り込んで漁港に出てきた。海のそばは走りやすい。塩の香りが良い。このきわどという町は、長門市らしい。対岸は長門市の中心街が見えている。そういえばあそこまで言ったら、その左手に見える青海島に渡りその東の果てまでゆくのだ。膨大な距離に思えるが、距離にして30kmだ。ふと気付くと前後にだれもいなくなった。住民はたくさん行き交うし応援に応える余裕はあるが、やや心配になったが、この道1本しかないので間違うはずはないとどんどん進む。また先ほどの国道に合流した。歩道がこんどはちゃんとあるので大丈夫だ。でもこの歩道は小さな登り下りを繰り返している。国道沿いの家への入り口なのだ。疲れがひどくなる感じがする。やはり走るのは平坦路が一番だ。ふと見覚えのあるコンビニが見えた。そうだ3月にこのコースの一部を試走したが、そこに巡り会う。250kmの試走は不可能だったので、140km付近から190km付近までの間を走ってみた。やはり知った道になると元気が出てくる。少しピッチが速くなる。

 

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とうとう143kmの仙崎エイドについた。午後3時6分だ。ゆっくり給水して休む。ここにはリュックを置いて青海島往復が可能である。見ると30個ぐらいのリュックがある。聞けば現在ここを90人が通過したらしい。このまま持っていくランナーもいるが、少し計算をする。青海島往復が21kmで現在が午後3時。往復に4時間かかるとして午後7時。日没は午後6時半らしい。やや暗くなる可能性はあるが、懐中電灯などリュックはおいて出発した。とことこ走る。漁港脇の平坦路が突然の大きな登りになった。

 

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青海島への大橋だ。全部登りの橋なんてあまり見かけないが、なんとかしてくれ、全部歩いたらスタッフが途中で写真を取っていた。リュックがなく軽装だが登りは走れない。橋を過ぎたら急な下り坂だった。そしてすぐ、大日比峠だ。またまた、歩くが、これを追い越して走っている女性ランナーがいる。知らない人だが、女性は強い。ここらあたりで坂を走っているのはたいてい女性だ。折り返しのランナーとすれ違うが、まばらだ。50人とはすれ違うはずだが。下ってしばらくして静ヶ浦エイドだ。

 

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海岸のキャンプ場だった。ここではカレーとうどんの選択ができるが、うどんを食べた。食欲はないが、全部食べた。嘔吐はなく胃の調子は良い。感謝感謝。数人が食事しているが、皆疲れている。でも結構話はできる。東端の鯨墓まであと3kmか。エイドを出るとすぐに黒瀬峠だった。きついきつい坂は全部歩き。かなりペースが落ちているが、これは計算のうちで、とにかくあきらめないこと。ゆっくりゆっくり走っている。港を回り込んだらcheckの鯨墓だった。153km地点で午後4時51分。予想通りのペースだ。いいぞいいいぞ。折り返しはまたゆっくりゆっくりとことこ走る。自分は走るだけの機械だ。足を前にすすめるだけだ。帰りは静ヶ浦には寄らなかった。黒瀬峠と大日比峠を乗り越えた。下りも足にきて走れない。ゆっくりだが、突然タッタッと下り降りてくるランナーあり、また女性だ。足はいたくないのだろうか?やっぱり女性は強い。登りになって今度は彼女に追い越そうとするが、行方不明になった。すぐ前にいたのにトイレでもいったのだろうか。それにしても我々男性は野原に排尿はできるが、女性は大変だ。トイレを探すしかあるまい。この女性はすぐ次ノエイドでも見なかった。大橋を渡って、帰りの仙崎エイドについた。

 

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163km地点で午後6時38分だった。昨日スタートしてちょうど丸一日たった。ゴールまでの残り90kmを24時間で、となるとかなり楽勝な計算だ。ゆっくり休憩して、両足ふくらはぎを水で冷やす。気持ちいい。自分のリュックを探して、背負うとずっしりと重い。これから2日目の夜になるし、電灯も必要だ。さらに次の最大のエイドまでは12kmだ。2時間で行けるかな-?ややだらだら登りになる。気を引き締めて行こう。

 

宗頭エイド

 

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とことこ走り、また女性が追い越して行く。大きなリュックを持っている。お疲れ様と挨拶するが、返しの挨拶はあまり聞こえなかった。機嫌がわるいのだろうか?お互いに一人走りだ。この付近はほぼ皆単独走となる。仲間と走っているのは見かけない。挨拶は心がけた。つかれても皆挨拶はする。とうとう暗くなり、電灯をつける。明るい。コンビニが見えた。ここで、水補給した。この先自販機があるか心配だった。とことこ走るが、疲れて平坦路もとうとう歩きになってしまった。でも少し登りだった。安心した。ゆるいカーブとなって、ずっと向こうまでランナーが見えるが、ちょうど100mおきぐらいの間隔で点滅ライトがならんでいる。この付近から宗頭エイドまでが長く感じられて最大のリタイヤ場所らしい。2日目で夜に入ると走る気力がなくなるらしい。とにかく小生は今回これは最初で最後の大会にしたいので、決してあきらめないと心に刻んでいた。まだまだ、走れる。すぐ後続のランナーがあとでのくらいですかねーと聞くので、もう少しですよと言いたいが、試走で知っていたのであと4-5kmですよ。と言ったらこのランナーは突然走らなくなった。ついてこなくなった。でも何人かには追い越され、何人かは追い越して、やっと宗頭エイドについた。やったぞー。175kmで午後8時37分だった。どっぷり夜だ。ここで2時間は休憩するつもりだ。


まずは風呂場で体を拭いて着替えた。入浴したいがどうも汚くてだめだった。足を洗うとかなり汚れていた。きれいになり、食事をした。おにぎりと豚汁があり、バナナとお茶を飲んでゆっくり休憩できた。9時20分となり、そろそろ2階の仮眠所で休むことにする。15分寝ようとするが、隣人のいびきやざわめきで寝付けない。寝込んだら心配だ。目覚ましセットするも指がうまく動かない。9時40分には起きて出発の準備をする。靴をはいていると昨年靴を間違えてはいてしまった人がいるらしいと聞いた。走り出してから気付いても引け返さないといけない。今一度確認して間違いなかった。さーて走り出す前にこれからの鎖峠登りの同伴者を捜さないといけない。夜の山中で少し不安だ。ちょうど走り出す人をつかめたが、彼はこれからはずーと歩くという。歩いても良いのだが、少しの休憩で足がかなり回復しており、しばらくは走れそうだ。この人にはマイペースでどうぞと話して先に一人で走り出す。この足の快感はなんだろうか。疲れがまったくなく、どんどん走れる。3km先の藤井商店までは夜だが単独走行だ。途中で同伴者を捜そう。と、先に一人でとぼとぼ走るランナーがいる。ちょうど自分のペースと合っているので、check で話しかけて、これからの山登りの同伴をお願いした。いい人だった。藤井商店は179km地点で午後10時24分。ゆっくり山道を同伴してくれた。疲れておりあまり話は続かないが、東京の人らしい。山中で一人では心細いだろう。でもすぐに広い国道に出た。車が走っている。ちょうどこの同伴者の連れがあらわれて話し込んでいるので、当方は先に行くことにした。鎖峠は先月の試走では雪がちらついていたが、きょうはさすがに寒くはない。深夜だが坂道を上ってきて汗をかいている。ここから急な下りで走り出す。前には300mぐらい先に先行ランナーのランプが一人見える。ついて行きながら、どんどん進んでいる。あらら、ものすごいスピードで3台の車が走り去る。こわいこわい。夜に11時で車も少ないしこんな場所もあるさ。この道から左折して三見の駅方向へ進む。ここらあたりはまた単独走行だ。前後に誰もいない。それにしても皆どこを走っているのだろう。夜になると心配だ。でも試走しているので、曲がり角や順路はだいたいは理解していた。三見駅に近づいたら、左方向からランナーと合流した。当方が途中でコースアウトしたらしいが、あまり距離は違わない。問題ない。小さな事だ。そのランナーと三見駅まで一緒に行き、一緒にcheckした。188km地点で深夜の11時55分だ。ここでは排尿して、給水して写真を撮っていたらこの連れは先に走り出してもういなかった。当方もすぐスタートした。

心霊スポットから虎ヶ崎

これからは最大の心霊スポットだ。誰かと一緒が進められている。ここでは亡霊を見た人が多い。さきの二人と一緒しようかと思ったら、もうずーと先を走っている。しかたなく、一人でスタートしたが、はるか先にそのランナーが見える。幸いに当方の足が元気だ。すぐに追い越した。次の森の中のエイドだ。怖い場所でしかも夜中に御苦労さまです。給水して、先の二人ランナーについて行く。3人になった。そういえば後続の自分について走ってきたランナーも走ってこない。離れて後ろについてくる。亡霊をみるのはここらあたりだ。あまり会話はないが3人だと心強い。しばらくして、人家が出てきた。ここからは単独走行可能と判断して走り出す。先の二人には、お先にと挨拶した。思えばこれまでたくさんの人と話して助けてもらったが、ゼッケンはその時は覚えているが、疲れとその後の経過ですっかり忘れてしまう。お礼を言いたいが誰か判らなくなる、残念だ。とことこ走って、踏切を6回目渡ったら萩の海の音がしてきた。街中となりちょっと順路が心配だがとうとう玉江駅に着いた。195km地点で深夜の1時15分だ。トイレして駅舎内に行くと数人が休んでいる。椅子に寝そべっている人もいる。当方は場所がないので椅子に座って休んでいたら、隣のランナーがスタートしたので、その席を使用して横になった。10分も寝ただろうか。後ろでがさがさしている。これからエイドの準備をするらしい。エイドは2時から開くという。間に合わないので、1時37分スタートした。ここからは虎ケ崎までの12kmはエイドなしだ。給水は自販機がたくさんあった。萩市内だ。と、後ろからかなり早いペースで駆けてくるランナーがいた。

 

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振り返ると昨日スタートした140kmのトップの選手だった。さすがに快調に走っている。あ、という間に消えた。14時間ぐらいでゴールするらしい。そういえばあとで判ったが、このあたりから写真を撮ってない。疲れるとどうも忘れるらしい。暗いし写真を撮っても景色は判らないので仕方ないか。3時間かかるかと思ってゆっくり走る、歩く。途中で居眠りしながらふらふらのランナーを追い越した。左が海なので危ない。しかたなくエイドまで一緒した。東京の若い人だった。半分寝ながら歩いている。右の端を走らせて当方が内側で海に落ちないように防御する格好だ。ちょうど4時ごろエイドの虎ケ崎についた。その連れは仮眠をとり、当方はカレーを食べてスタートした。ここまできても眠くない。ドーパミンがかなり出ているのだ。でも消化器症状もない。おいしく食べられる。ここからはまた単独走だが、ややペースが落ちて歩きも入れており、抜かれる。コンビニでトイレ休憩して水補給した。歩きが多くなったが、東光寺へ到着。215km地点で朝5時41分だ。あと35kmを12時間だ。完全にゴールは可能だ。後はけがをしないように歩く。でもやはり下りになると足は元気になる。走れるのだ。どんどん進んで、萩駅近くになった。ここからは140kmの多くの選手とすれ違うようになった。お互いに挨拶をするので、250kmの選手としては歩く訳にはいかない。とことこ走りに徹する。吉田松陰先生の涙松という記念碑がある。たくさんのランナーが行き交うようになり、にぎやかだ。やや元気が出る。

 

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一升谷からゴール

間もなく道の駅エイドだった。222km地点で6時58分だ。高杉や久坂などの像の前で写真を撮る。エイドはまだ開いてないようなので、すぐスタートした。険しい山道で登りから下りになり、川沿いのあぜ道をとことこ走る。春の水を張った田んぼだ。自然にも活気がある。歩きが少なくなった。着いたぞ着いたぞ。明木のエイドだ。225km地点で、朝の7時50分。ここのエイドはもう開いていて、水とパンをいただいた。前のベンチに寝ている選手がいる。よく見たらかなりの年配の方で、歩き出してから腰が曲がっているのに気づいた。あの有名な愛媛のYさんだ。60台の星らしい。ちょっと声を掛けそびれた。先にスタートしてしまった。ふくらはぎをまた水で冷やした。残り25kmだ。

 

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ここからはこのいわゆる萩往還道の難所の一升谷だ。大変な山登りなので。杖をつきながらゆっくり登るが息がきれている。140kmの選手とたくさん会うが、自分を追い越して行く140kmの選手もいる。また、70kmや35kmの選手も出会うようになった。我々250km組はこの人たちからは神の域の人にも見えるらしい。尊敬されている。思わずペースが上げってしまう。3合目、5合目と過ぎ水を飲みながら7合目についた。沢山の団体で35kmの組がやってくる。250kmの選手は道を空けてくれる。「おかえりなさい」と拍手も受ける。とうとう、峠についた。これからはまた国道をしばらく走る。広島のHさんが越していった。もっと早い人なのにこれまで自分より後ろにいたらしい。でも抜かれた後が早かった。あまり疲れずに佐々並のエイドに着いた。最後のエイドだ。235km地点で午前9時51分。ここは豆腐が有名なところだ。お変わりしたら、250kmの選手は特別だといって、3個もスタッフのおばさんが出してくれた。ややあらい綿越しだがおいしい。しばらく休んで、首を冷やすチーフをぬらして首にまいた。これから暑くなりそうだ。

 

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さああと15kmだ。歩いても大丈夫だ。ほぼ登りが続き歩いている。歩いて歩いて、前後も少ない。250kmの選手で越し行く人もいる。当方は歩いているのに、もっと遅くて追い越すこともある。とうとう夏木原キャンプ場まできた。ボーイスカウトの集まりがあるようだ。集合している。すぐに最後の往還道となる。山道が続く。板堂峠まではすぐだったが、これから急峻な下りだ。転倒しないように、杖をついてゆっくり歩く。横をザクザクと音を立てて降りて行く人はたいてい140kmだが、なかには250kmの人もいる。元気ですねと声かけしたが、あっという間に降りていった。女性もいた。足にきているので、当方は無理せず、ゆっくりゆっくり降りた。とうとう、残り3kmのダムについた。ここからは平坦かやや下りだが、足にきて走れない。数人の250kmに抜かれたが、なんともくやしくない。どやら1時前にはゴールしそうだ。残り1km付近からは住民の応援も多くなり走り出した。瑠璃光寺へ右折するとすぐそこだ。どこにこの力が残っていたのか、かなり早いスピードで走っている。そしてゴールが見えた。前後は誰もいない。ゆっくりテープを味わうようにきった。12時55分だ。ネットで42時間49分だった。涙は出なかった。でも250km走ったという確信があり、喜びとなった。ありがとうございました。

 

 

 

Webサイトリニューアルのご挨拶

平素より、国分脳神経外科に格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

この度、webサイトを全面的にリニューアルいたしました。
より一層の内容充実に努めてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。